ルテインは色素の一種です
ルテインは黄色の色素(カロテノイド)です。
私たちはこのカテロイドを食べ物から摂取しています。
カロテノイドは食べ物の中に40~50種類あるようですが、人間の血液の中には13種類ぐらいが検出されています。
緑黄色野菜に含まれているものでは、ニンジンのオレンジ色(α-カロテン、β-カロテン)、トマトの赤色(リコピン)などです。葉物野菜の緑色は葉緑素が作用して緑色になっているようです。
ルテインはホウレンソウに多く含まれています。
ルテインなどのカテロイドの役割
抗酸化作用があります。
私たちの体は酸化(金属が錆びるようなもの)しますが、この酸化を抑える作用をしてくれます。
抗酸化物質がよって酸化の毒を持っている物質から、細胞が酸化されるのを防いでくれます。
緑黄色野菜を食べましょうという話を聞きますが、これは野菜に含まれるカテロイド(β-カロテン)がガンを予防すると言われているからです。
40歳を過ぎると抗酸化作用が衰える
目にはルテインが良いという話をよく聞きます。
ルテインは目の中の水晶体や網膜の中央部分に貯蔵されていて、目の中にできる酸化の毒(活性酸素)を除去し、酸化による細胞の損傷を防止してくれます。
40歳を過ぎると、このルテインの「貯蔵分」が減ってきます。ある程度の年齢になったら、抗酸化作用が衰えるため、積極的にルテインを外部から補強する必要があります。
目安は6ミリグラム
ルテインの一日の摂取量はホウレンソウで60グラム(ルテイン自体で6ミリグラム)です。緑黄色野菜では、ホウレンソウの他に、ブロッコリー、芽キャベツ、インゲンなどに含まれています。
緑黄色野菜の摂取が困難な場合は、サプリメントの利用がおすすめです。食事だけで補えない栄養補助の役目があるからです。
ブルーベリーについて
ブルーベリーもルテイン同様に目にすばらしい効果を発揮してくれる食品です。
ブルーベリーはアントシアニンという紫色の色素が含まれています。アントシアニンはルテイン同様に抗酸化物質です。
ルテインは細胞そのものに直接働きかけ、組織内の欠けているものを補う働きがあります。
アントシアニンは血管の状態を改善する働きがあり、ルテインの働きを助け、作用を高める効果があると言われています。